「アラバマリグ」
はじめて雑誌で見た時の衝撃は凄まじいものでした。
使ってみたいと思っていましたが、値段が少し高く感じる、使うタックルを選ぶなどの理由で手を出さないでいました。
ただ、やっぱり気になって仕方がない・・・。
でも、満足できる「アラバマ」がない・・・。
それなら作るしかない!!
と、いうわけで自作してみました。
「コンパクトで軽くて、タックルを選ばないで使える」を目標に作りました。
その結果、全長約8cm、重量11g(ワーム5本+ジグヘッドを含む)のアラバマが完成しました。
3/8ozのスピナーベイトを投げられるタックルで使える仕様です。
作り方や必要なものを書いておきますので、自作を考えている方の参考になれば幸いです。
ブレードアラバマリグを自作してみた!
この記事のアラバマ自作方法に、少しの材料と手順を加えてブレード付きのアラバマを自作してみました。
ブレード付きを作りたい場合は、下記のリンクからご覧ください。
注意してほしいこと
自作=安くできる
と思う方もいるかもしれませんが、むしろ逆だと思います。
自作するにはたくさんの道具が必要なので初期投資がかかります。
大量に作るか長期的に作るのであれば1個あたりの値段は買うよりも安くできると思います。
今回は、市販品には好みのものが無いので自作するという為で、安く手に入れられるからではないことをご理解ください。
用意するもの
材料
ステンレス軸棒500mm(線径1.0mm)×1
引用元:https://www.katsuichi.co.jp/ikacra/products/1266-ic-11
アラバマの本体?アーム?部分に使用します。
ヤエン自作用に釣具屋で販売されているものを流用しました。いわゆる「ばね材」です。
ホームセンターや100円ショップで販売されている針金とは違うので要注意です。
ステンレス針金(線径0.28mm)×1
引用元:https://jp.daisonet.com/collections/tools0209/products/4991203166951
アラバマの各アームとラインアイの付いた中央線を束ねるのに使います。
100円ショップで販売されているものでも大丈夫です。
熱収縮チューブ(径4mm)×1
引用元:https://www.kohnan-eshop.com/shop/g/g4522831483709/?search_way=
ステンレス針金で束ねた部分を覆い隠すのに使用します。
スイベル×1袋
引用元:http://nt-swivel.co.jp/ntpower.html
中央以外の4本のアームに取り付けます。
「コンパクトで軽く」がテーマなのでサイズは7を使用しました。
ツイストロックのばねSサイズ×1袋
引用元:https://www.owner.co.jp/search/25876/
中央以外のアームにはツイストロックのばねを使用してワームを接続します。
取り付けたいワームのサイズによって変更してください。
スプリットリング#1
引用元:https://www.tiemco.co.jp/products/groups/view/2998
中央のアームに取り付けたスイベルとジグヘッドの接続に使用します。
道具
ニッパー
引用元:https://jp.daisonet.com/products/4549131714067?_pos=5&_sid=f27bad3b7&_ss=r
ステンレス軸棒の切断に使用します。
間違ってもプラスチックニッパーなどで切ろうとしないでください。
軸棒はそこそこの硬度があるので、専用の工具でないと刃を痛める可能性が高いです。
100円ショップで購入して、使い潰すほうが良いと思います。
ラジオペンチ
引用元:https://jp.daisonet.com/products/4549131714081?_pos=16&_sid=6eb74027e&_ss=r
ステンレス軸棒の加工に使用します。
100円ショップでも購入できると思います。
先丸ペンチ
引用元:https://jp.daisonet.com/products/4550480202563?_pos=3&_sid=22b3dc02e&_ss=r
ラインアイを作るのに使用します。
100円ショップで購入することもできますが、品切れや在庫が無いことが多い気がします。
100円ショップでは、工具コーナーでなく手芸コーナーで見かけることが多いです。
はんだごて(100W以上がオススメ)
引用元:https://www.hakko.com/japan/products/hakko_presto_feature.html
ステンレス軸棒をまとめるのに使用します。
ステンレスは放熱しやすいので、100W以上がオススメです。
はんだごてのみの場合は↓をオススメします。
スイッチオン状態で130Wになります。
はんだごて台をお持ちでない方は↓をオススメします。
ステンレス用フラックスとはんだ
引用元:https://www.hakko.com/japan/products/hakko_sussol-f_set.html
ステンレスをはんだ付けする際は、フラックスが必須です。
フラックスは、ステンレスを覆っている膜(不動態皮膜)を除去してはんだ付けを可能にしてくれる液体です。
はんだは、ヤニなしタイプがベストです。
フラックスとセットで販売されています。
はんだごて台
引用元:amazon
はんだごてを使用するときには、はんだごて台があった方がいいです。
何かで代用も可能ですが、安全面的にオススメはしません。
はんだごてと同時に導入される方は、セットで販売されているものがあるので↓を選んでいただければよいと思います。
はんだごて台のみの場合は↓を参考にしてください。
作り方
手順1 500mmのステンレス軸棒を2本カットする
500mmのステンレス軸棒を画像のように持って、半分にカットします。
後半に調整可能なのでざっくりで大丈夫です。
これで、250mmのステンレス軸棒が4本できます。
手順2 250mmのステンレス軸棒を2本カットする
手順1で作成した250mmのステンレス軸棒4本のうち2本を同様にカットします。
これで、125mmのステンレス軸棒が4本できます。
ここまでで、250mmが2本、125mmが4本になるはずです。
250mm1本は使用しません。
手順3 カットした軸棒の片側を丸める
丸ペンチを使ってカットしたステンレス軸棒の片側を丸く加工します。
丸ペンチでギリギリを掴んで、少しずつ曲げていきます。
手順4 アイに加工する
手順3の直線と曲線の先端が重なっているあたりをラジオペンチで掴んで曲げます。
画像のようになるように曲げてください。
その後、スイベルを取り付けておきます。絶対にこのタイミングで行ってください。
※画像が見にくくなるので解説の画像ではスイベルを取り付けていません。
手順5 はんだ付けをする
フラックスを接合部に塗布してからはんだを乗せます。
はんだをし終わったら、水で余計なフラックスを洗い流します。
手順6 125mm軸棒の長さを調整する
125mmの軸棒4本の長さを調整します。
もちろん125mmのままでも大丈夫です。
よりコンパクトにするなら短くカットします。
※これより先の解説でも、わかりやすいので125mm軸棒と表記します。
手順7 5本の軸棒をまとめる
250mm軸棒のアイが右側、それ以外の125mm軸棒4本は左側にアイが来るように配置します。
2cm程度にカットした熱収縮チューブ2本を軸棒5本すべてに通したあとで、ステンレス針金をグルグルと巻きつけてまとめます。
手順8 まとめた部分をはんだ付けする
手順6でまとめた部分にフラックスを塗布して、はんだ付けします。
手順9 熱収縮チューブではんだ部分を覆う
手順7で通しておいた熱収縮チューブをはんだ付けした部分にスライドしてライターなどで熱します。
ここまでで画像の状態になっていればOKです。
手順10 中央の軸棒を加工する
中央の軸棒を必要な長さにカットします。
その後、中央軸棒1本に対して手順3、4、5を行います。
手順11 アームを4本広げる
中央以外のアーム4本を広げるます。
手順12 ツイストロックのばねとワームを取り付けて完成!
完成です。
解説用に大きなサイズで作りましたので、小型バージョンの完成画像を乗せておきます。
完成品の詳細
外観とサイズ感
ワームを取り付けた状態のアップ画像です。
DAIWAのスティーズ スターリンシャッド2.1inchをつけています。
メガバスのVISON110と比較してみました。
サイズ感よ!伝わってくれ!
アラバマ全体とアームの長さ
折り曲げ個所からアイまでの長さは約5cm。
全長は約8cm。
ここまで小型のアラバマリグは市販では出会ったことが無いので、自作の醍醐味ですね。
重量
アラバマ本体+ワーム1本(ジグヘッド付き)+ワーム4本(ツイストロックのばねSサイズつき)=11g
3/8ozのスピナべを投げられるタックルなら余裕でキャストできちゃいます。
タックルによっては、スピニングでも投げられると思います。